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10月21日(金)~11月6日(日)の期間、千葉市幕張メッセで「第39回東京モーターショー」が開催されています!
今回は「“Driving Tomorrow!”from Tokyo みんながココロに描いてる、くるまのすべてに新提案。」をテーマに、国内外のメーカーが新技術や新商品を発表!
世界初の発表(ワールドプレミア)、日本初の発表(ジャパンプレミア)も数多く、世界的なモーターショーから見てもトップクラスの発表台数となっています。
環境にやさしく、より安全に配慮し、情報を収集し利用する…そんな自動車業界のトレンドを押さえた新しいクルマについてもっと知りたい! ということで、東京モーターショーに行ってみました☆
世界に名だたるクルマの技術大国・日本!
その技術力を見せつけるかのように、各メーカーが競演しています。
運転席や新エンジンのモデルを展示しているメーカーもいろいろ。
スズキは「スイフト」のカットボディ(車体内部がわかりやすいよう、カット断面の見える車体)でサスペンションの良さ・軽量衝撃吸収ボディの特長が良く分かる展示。
また同じくスズキのコンセプトカー「イオニス」は、丸みをおびたフロントガラスが近未来的。排気ガスを出さない燃料電池システムで環境に配慮し、電気制御の「バイワイヤ」技術により、運転席の位置を右・左・中央など、簡単に変えることができます。
日立のブースでは『モーションシアター』の体験ができました。
遊園地にあるような乗り物に乗り、大きなスクリーンに映し出される道路を走行する感覚(体感)を実際に味わえるというものです。
HDC(ヒルディセントコントロール)による急勾配の速度自動制御、カメラオートライト、セミアクティブサスによる車体の安定などなど、最新の技術を盛り込んだクルマによる“未来の乗り心地”はとてもスムーズ! 急ブレーキや、車体がガタガタ揺れるなどの不快な体感がおどろくほど減少していました。
環境、安全、情報の3つのテーマが自動車業界全体の傾向です。
今回、特に目についたのはハイブリッド車、燃料電池車など、ガソリン以外の動力源も使用するクルマ。
現在はトヨタのプリウスに代表されるハイブリッド車ですが、すでに各メーカーとも“ハイブリッドを通り越した未来”を見ているようです!
会場には水素ガスを利用した燃料電池車「FCX」(ホンダ)、リチウムイオン電池を搭載した電気自動車「ランサーエボリューションMIEV」(三菱自動車)、高圧水素とガソリンのどちらでも選択できる「RX-8ハイドロジェンRE」(マツダ)などが並びました。
情報に関してはカーナビの普及、渋滞情報やGPSによる位置確認など、従来のサービスの精度を上げることも重要ですが、これからは携帯電話などの技術を応用して、音声対話による情報のやりとりも可能になってくるとか。
今後はクルマと直接しゃべれるようになるのかも?
クルマの技術革新はまだまだ終わりません!
東京モーターショーの会場を出て、歩道橋を渡っていくと『クリーンエネルギー車試乗会場』があります。ここで、燃料電池車【トヨタ FCHV】の試乗をさせていただきました。
このFCHVは、トヨタ製燃料電池スタック「トヨタFCスタック」とニッケル水素電池を搭載し、この2つをパワーコントロールユニット(PCU)でつないでそれぞれの動力源で動きを最適に制御しているとのこと。
見た感じは、ちょっと大きめの乗用車。(ベースの車体は“クルーガー”とのこと)中は5人乗りということで、ゆったりしてはいますが後部スペースが気になるところ。
ここにはたくさん荷物を入れられるんでしょうか…?
「FCHVには、内部に水素ボンベが4本積んであります。バッテリーはプリウスと同じものです」(運転・説明をしてくださった係の方)
水素というと、イメージ的に“爆発”とか危険な印象もあるんですが、ガソリンとは異なる点での安全性はいかがですか?
「事故などの緊急時には自動的にボンベのバルブが閉じるなど、安全設計がされています」(係の方)
タッチパネルなどを見せていただいたり、一通りの説明を受けたところで走行開始!エンジンの音は、とっても静かでほとんど聞こえないぐらい。
走りはなめらかで、発進・加速・減速の際にありがちな「ガクン」という衝撃もほとんど感じません。
「どうですか、加速のスピードもガソリン車に遜色ないでしょう?」(係の方)
確かに! スムーズに加速していってます。
燃料電池車、ハイブリッド車の弱点は加速が弱いことといわれていました。しかし最近ではモーターの技術も進み、その点もクリアされてきたようです。
試乗コースを回り、減速・停車も非常にスムーズでした…。乗り心地はかなり良好!
今回の試乗はほとんど直線コースのみだったので、できれば高速走行や山道、濡れた路面での走行も体験できれば、かなりガソリン車との比較ができたのではないでしょうか。
消費者側からの難点といえば、やはりまだこういった次世代エネルギー車は価格が高いこと。同程度のガソリン車に比べて、すでに商品化の進んでいるハイブリッド車でさえ約80万円ほど高いといわれています。
有害な排気ガスを出さず(または排出量が少ない)、ガソリン車より燃費がいい等々、次世代エネルギー車に期待したいことはまだまだたくさんあります。
もう少し低価格での商品化が進んで普及し、手が届きやすくなるのを待ちたいですね。
各メーカー、二輪車ブースも活気がありました。
高速道路の二人乗りが認可されたことに伴い、タンデムの楽しさを強調する展示も多数。
ヤマハでは電子制御技術を大きく紹介。電気で走行するバイクも展示され、新しい電子工学の分野を製品化していくことが期待されます。
ホンダではゲームセンターや教習所にあるような、バイクのシミュレーション機械が人気。実際にブレーキやアクセルを操作し、自分の運転と連動した画面で走行感覚が楽しめます。見ているつもりなのに、急に出てきた子供にぶつかってしまったり、後ろから出てきた車にぶつけられたり…。ゲーム感覚なのに、思わず真剣です。
韓国の自動車メーカー・ヒュンダイはクルマの展示もさることながら「今から大スクリーンでペ・ヨンジュンさん出演のCMを放映いたします」と宣伝し、入場者の多くが足を留めていました。韓流ブームがここにも?
「手作りの工房」を自認する光岡自動車はクラシックな外観のクルマを展示し、その造形のユニークさ、丁寧さを発揮。ドアを跳ね上げた優雅なフォルムの乗用車「オロチ」には、大勢の人が写真を撮るために周囲を取り囲むほど。大量生産にはありえない仕上がりの美しさでした。
各メーカーの未来のクルマ、新技術の開発など、現状にとどまらない理想の形を感じることのできる『東京モーターショー』。ぜひ会場に足を運んで、その熱気を体感してくださいね! 開催は11月6日(日)までです。
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