教習所 > 運転免許の基礎知識 > ソボクな疑問を解決&解説 > どんなクルマを選べばいい?
「免許も取れたし、いよいよ自分のクルマを買うぞ! でも、いざ買おうとすると迷うなぁ…。これから乗るならどんなクルマを選べばいい?」
「クルマの購入に関しては、新車か中古車かを考えるだけでも悩むもの。やはり大きな買い物ですから、後悔のないようにしたいですね。最近の自動車は、環境や安全に配慮した新技術が盛り込まれてきています。デザインや価格だけで決めるのではなく、自分のライフスタイルや今後の人生計画も念頭に入れて考えてみてくださいね。」
“クルマを買う”という時、まず悩むのが“新車か・中古車か”。
「免許を取って間もないから、きっとあちこちぶつけたりするだろうな。
それなら最初は中古車を買って、慣れてきたら新車に買い替えよう!」
確かにそういう考え方もあります。
中古車を安く購入して、ぶつけてしまっても練習だと割り切ればいい…確かに間違ってはいませんが、考えてほしいポイントがあります。
ガレージやガードレールにこすったりして車体にちょっと傷がつく程度のことなら、確かに中古車の方があきらめがつきます。
でも普段から「中古車だから多少荒っぽく扱ってもOK」と思っていると、他人を巻き込んだ事故や自分の生命に関わる大ケガにつながりかねない危険性があります。
新車・中古車に関わらず、「ぶつけたり、事故を起こしたりしないように注意するのは同じ」と思っていてくださいね!
新車であればそのときの最新システムが搭載されているはずですが、中古車ではあまり期待できません。
ABSなど、ついているクルマとそうでないクルマでは明らかに差があり、自動車保険の保険料にも違いが出てきます(安全装備の充実している方が保険料は安い)。
自動車の安全技術もどんどん進んでいますから、まだ運転に慣れていない初心者ほど最新の安全装備がついているクルマの方が安心ともいえます。
中古車は、あちこちのパーツが次々に修理・交換が必要になる可能性も考えられます。買う時期によっては、バッテリーの交換や保険の更新時期が迫っているなど、トータルで考えるとあまり“お買い得”ではないことも…。
メンテナンスやカスタマイズが趣味、というベテランならそれも楽しめますが、クルマのことをまだよくわかっていない初心者のうちは、とまどうことも多いかもしれません。
中古車は1台1台の状態も違うため、“とにかく安く買える”という理由だけで初心者が購入するのはちょっと難しいのが実情。
安全面からいえば、初心者・ベテランどちらも新車を購入するのであれば安心ですが、どうしても中古車から選びたいということであれば、信頼できるディーラーを探してアドバイスを受けながらクルマを選んでくださいね!
ここ1・2年の各自動車メーカーの発表を見ても、新技術がどんどんクルマに盛り込まれています。
傾向としては、やはり「環境」と「安全」に配慮したものが多く、この2つに自動車関連企業の技術開発は、力が入れられたということが解ります。
自動車メーカーの新技術をご紹介
渋滞のノロノロ運転は疲れるし、集中力がとぎれてくると前のクルマのブレーキに気がつかなくて追突!なんて危険性も。
トヨタ自動車の開発したこのシステムは、
「30km/h以下の速度領域で先行車に追従し、先行車が停止した時は、告知音と表示でドライバーのブレーキ操作を促すとともに、万が一、ブレーキ操作が遅れた場合は停止まで制御する」というもの。
低速域~微低速、さらに停止にいたるまで“追従制御”を行うことにより、渋滞時のドライバーのアクセル・ブレーキペダル操作負荷を大幅に低減することが可能となるそうです。2004年夏の新型車より搭載されています。
日産とルノーが「世界最高の摩擦低減技術」を採用した新型4気筒エンジン2機種を共同開発しています。
これにより、エアコンなどの補機類の高効率化、制御の見直しも図り、駆動負荷も低減。従来のエンジンより5-10%低中速トルクがアップした、というこの新型エンジンは2004年秋の新型ミニバンなどに搭載されています。
ホンダは、氷点下での始動を可能とした次世代型燃料電池スタックを開発。
これを搭載した車を北海道庁にリース販売することで、冬季の走行実験を委託しています。
燃料電池は、水素と空気中の酸素を電気化学反応させて電気を作るので、水素や酸素の供給システムがあれば発電することができる次世代エネルギー。
もはやガソリン車、ハイブリッド車だけでなく、様々なエネルギーで走る次世代カーは珍しくなくなってきましたね!
もちろんこれだけではなく、各自動車メーカー・自動車部品メーカーがしのぎを削っています。さすが技術大国・日本!
…などなど、その他いろいろ。
これからのクルマ選びが楽しみですね!
クルマの購入には「使う用途(通勤・レジャー・仕事など)」、「何人乗りか」、「デザイン」…などなど、考慮するポイントがたくさんありますね。
中でも、セダン・スポーツカー・ミニバン…等の「ボディの形状」は、クルマの使い勝手に大きく影響するので、購入の際は早めに決めておきたいポイントです。
クルマの基本ともいえるボディタイプ。
フロント部分にエンジンルームを持ち、座席のある居住空間と、後部には独立したトランク部分を持つのがこのタイプです。
SUVは「Sports Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)」の略で、“多目的なクルマ”を意味します。
一般的には最低地上高が高く、悪路(オフロード)走行を前提に開発された4WDを指し、アウトドアから街乗りまで多目的に活用できます。
セダンタイプのルーフ部分を後方に延長し、トランク部分まで覆って収納部分を広く取ったタイプ。
「駅までの荷物を運ぶ」という意味のネーミングの通り、荷物はもちろん多人数での乗車も可能です。セダンと変わらない感覚で運転ができて、広々とした居住空間が特徴の、非常に人気があるタイプです。
ミニバンとは、RV車の中でもステーションワゴン、ワンボックスワゴン、オフロード4WD以外のクルマのことを指します。
車高が高くボンネットがあるワゴン車を特にそう呼び、荷物をたっぷり積むことができ、多人数も乗れる広い車内が特徴です。
2ドアが基本で、後部ガラスの傾斜を強めた流線型のボディ形状が特徴のタイプ。
スピードが出やすく、荷物を積んだり人数をたくさん乗せたりするよりも、走りを楽しむタイプのクルマです。
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