教習所 > 運転免許の基礎知識 > ソボクな疑問を解決&解説 > 学科教習の内容って?
「いよいよ教習所デビューだ! 技能教習は厳しそうだし、運転方法を教えてもらうから真剣だけど、学科教習はただ聞いてればいいんだから楽勝かな? 学科試験もカンタンそうだし、適当に受ければいいよね!」
「学科は、安全な交通社会をつくっていく上で守らなければならない基本的なルールやマナーをしっかり学ぶための重要な教習です。遅刻したり、居眠りしたりして“この講義をしっかり学習していない”とみなされた場合には、技能と同様にハンコをもらえないこともあります! ここでは学科教習の内容と試験について紹介します。指導員からのアドバイスもついてますので、参考にして学科試験に臨んでくださいね!」
学科教習は、言うまでもなく“クルマ社会の一員として、安全で円滑な通行のための知識”を学ぶことが目的です。
第一段階は特に、運転者の心得や信号についてなど基本的な知識を学ぶことも多く、「そんなの知ってるよ~」と拍子抜けしてしまうこともあるかも?
ですが“標識”や“交差点の通行”など、知らないとすぐ運転に支障が出てしまう項目もたくさん盛り込まれているので、マジメに勉強しておかないとついていけない部分もあります。
学科試験では普段気に留めないちょっとしたルールも出題されるので、正確な知識が求められますよ!
しっかり気を引き締めて学科教習を受けていきましょう。
普通車の場合、第一段階が終わると、技能の『修了検定』を受けます。
これに合格した人は学科試験を受け、学科も合格すると仮免許の交付を受けることができます。
(※免許を取る車種によっては、修了検定と学科試験が必要ないものもあります)
学科も第二段階になると、単純な交通ルールだけでなく応用のきいたワザを学ぶことになります。
「タイヤ交換なんか自分じゃやらないよ」
「けん引する場合なんてほとんどないでしょ!」
と思っていると、山道でパンクしたり友人のクルマが故障しちゃったり、思いがけず学科で習ったことが役に立った…なんてことも。
きちんと学習しておいて損はないですよ。
教習所を卒業した後も学科教本を捨てたりせず、車のダッシュボード等に入れておけばいざという時に便利です。
第二段階まですべての教習を終え、卒業検定に合格すればいよいよ卒業!
「やったー、これで免許証がもらえるぞ!」
…というのはちょっと待ってください! 運転免許証ゲットまでには、もうひとつステップがあるんです。
それは、運転免許試験場での学科試験。
教習所の卒業証明書を持って免許試験場に行き、この学科試験を受けます。
これに合格すると、免許証が交付されることになります。
これが事実上、最後の難関となるんですね!
「学科試験なんか○×式だし、カンタンだよ♪」と甘く見てると、あっさり不合格になってしまうことも。
簡単そうな設問ですが、ひとつひとつ正確な知識が求められますから、問題集を何度も解いてみてくださいね。
それではここで、学科教習・全般について、アドバイスをもらっちゃいましょう!
現職・指導員からのワンポイントアドバイス
「学科を学習していく際、法令(条例・規則、法律のこと)を正しく理解していない方も多いですね。
当たり前ですが、教本に書かれている用語の意味が分からなければ、法令を正しく理解することはできません。
まずは、用語の定義をしっかりと理解してください。
「車両など」「車両」「自動車」など、教本の最初に解説されています。
用語の意味が分かれば、誤解することも少なくなりますよ!」
「タクシーやバスを運転できるようになりたい! 二種免許を受けるときは、すでに普通免許などを保持してるのが前提だから、学科教習を受けなくてもいいの?」
そういうわけではありません。
一種には一種の学科教習、二種には二種の学科教習があります。
すでに何らかの二種免許を保持している場合には改めて学科教習を受ける必要はありませんが、保持しているのが一種免許のみという場合は“二種免許の学科教習”が必要となります。
合計19時限の学科教習を受けることになります。
二種の学科の教習内容は、一種と多少かぶるところもありますが「プロとしての責任と誇りを持つ」という、二種免許ならではの意義をふまえた内容となっています。
こちらもしっかり受けてくださいね!
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