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大型二種免許の教習内容って?

「大型二種免許の教習内容って?」という方必見! みなさんから寄せられた疑問を徹底レクチャーします。

大型二種免許の教習内容って?

質問 「大型バスの運転手になりたい! まず免許を取らなくちゃ。大型二種免許は、運転免許試験場で直接受けるしかないって聞いたんだけど、自分で練習するって難しそう。どうしたらいい!?」

回答 「大型二種免許は、平成14年から自動車教習所でも取得できるようになりました! それまでは試験場での受験しか取得方法がありませんでしたが、今は教習所できちんと練習を積んで、所内の検定で合格することが可能です。トラックの運転経験があっても、バスの運転は感覚が異なるので、コツをつかみながらじっくり練習を積んでくださいね!」


平成19年6月2日からは乗車定員30人以上の大型バスを運転する際に必要な免許と定義され、 教習車両が更に大きいものとなり、よりしっかりした運転技術を身につけられるようになりました。

技能教習・まずは基本的な操作から(第一段階)

「トラックの運転をしていたから大型車には慣れてるよ♪」
という人も、バスの運転にはきっととまどうことも多いでしょう。

車体が大きく長いのはもちろん、運転席の位置など、バスならではの難しさがあるんです。
バックなんて、後ろの状況を把握するのも大変そうですね!

さらに、ただ走行できればいいというものではなく“乗客がいる”という前提で、車内が必要以上に揺れたりしないよう、車内と路上の両方に気を配る必要があります。

第一段階・教習項目

  1. 車の乗り降りと運転姿勢
  2. 運転装置の取扱いと日常点検整備等
  3. 車両特性に基づく運転死角と車両感覚等を理解した運転操作
  4. 基本的な運転操作
  5. 時機を捉えた発進と加速、目標に合わせた停止
  6. カーブや曲がり角の通行
  7. 坂道の通行
  8. 後退
  9. 狭路の通行
  10. 鋭角コースの通過
  11. 縦列駐車・方向転換
  12. 通行位置の選択と進路変更、障害物への対応
  13. 信号、標識・標示等に従った走行
  14. 交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行
  15. 踏切の通過
  16. 旅客輸送を想定した走行
  17. 急ブレーキ
  18. 教習効果の確認(みきわめ)

「大きい車両を運転できるのって楽しい!」
とワクワクしながらのぞんだ大型二種教習。

でも、車体が大きい&長いだけに、運転の苦労もつきものです。
教習生がつまづくポイントをアドバイスしますよ!

その1【基本走行】

走って、止まって、右折や左折…。
この単純な操作が意外と難しいのが大型二種。
トラックの運転経験がある人も、ちょっとした違いにつまづきやすいところです。

どういうところに気をつければいい?

現役・指導員からのワンポイントアドバイス

加速、減速、カーブ走行などで、急操作をする方が多いようです。急停止、急発進、急ハンドルなど…。

特に二種免許では、乗客が安心できるような操作を行わなければなりません。

一種免許との違いは、乗客に対してより気配りが必要な点ですね。
立っている乗客がいることを前提に、やさしい操作を心がけてください。

その2 【方向転換】

バスの車体は、長さ9mや11mもあるものがあります。
大型二種は長さ10メートル以上、幅が2.4メートル以上のクルマを運転する際に必要になる免許です。

この感覚がなかなかつかめず、「だいたいこのへんかな~」と適当に操作するとバックや縦列駐車で他のクルマにぶつかったり、歩行者を巻き込んだり…。
大変なことになってしまいますよね!

現役・指導員からのワンポイントアドバイス

方向変換では、特に後方感覚が必要になってきます。
後方のポールとの距離が空きすぎたり、接触しそうになったり。

一度停止させ、車両から降りて後方感覚が合っているかどうか確かめてみてください。
後方感覚・車両感覚をしっかりつかむまでは、面倒がらずに確認しながら練習を積むということですね。

さて、第一段階を修了した人は修了検定を受けます。
すでに大型一種免許を持っている人はいいのですが、持っていない人はここで“大型仮免許”を取得します。

第二段階の路上教習へ進むには、大型免許または大型仮免許が必要になるんですね。

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技能教習・応用走行でバッチリ!(第二段階)

バスで路上教習! ドキドキしますね。
場内コースとは違って、路上には街路樹や自転車、駐停車しているクルマ…などなど、障害物(?)がいっぱいです。

もちろん歩行者や、自分のバス車内に乗客がいると仮定して、みんなの安全を守った走行を学んでいきましょう!

第二段階・応用走行

  1. 交通の流れに合わせた運転、適切な通行位置、進路変更
  2. 信号、標識・標示等に従った運転
  3. 交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行
  4. 歩行者等の保護
  5. 道路及び交通の状況に合わせた運転
  6. 旅客輸送を想定した経路の設定
  7. 先急ぎの危険を理解した運転
  8. 危険を予測した運転
  9. 夜間の運転
  10. 悪条件下での運転
  11. 特別項目
  12. 教習効果の確認(みきわめ)

路線バスの運転では、必ず停車場(バス停)がありますよね。
この停車場に、バスの扉を合わせて止めるのが案外難しいです。
行き過ぎてしまったり、目標を間違えて止めてしまったり、苦労はつきもの。

普段、自分が乗客としてバスに乗っているときは何とも思わなかった停車も、やってみるとなかなかコツがいるものなんですね。

他にも、車道を走行中の自転車などをよける場合も、いざという時に急な操作をしなくて済むよう走行スピードや安全間隔に、より気をつけなければいけません。

公共の乗り物であるバスの運転は、自分や周囲だけでなく、社会的な安全を担う責任も求められます。
それだけに試験は厳しいですが、免許を取得できれば「運転のプロ」と認められるわけですから、がんばって教習を乗り切りましょう!

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学科教習について

「普通免許も持ってるし、大型免許も持ってる。学科教習なんか当然免除だよね!」と思っている方、実はそうではありません。

学科教習は、一種・二種で区別されます。

つまり、普通二種の免許を持っている方は大型二種の学科教習は免除になりますが、普通車・大型車の免許を持っていても、それが“一種”である場合は、今回の学科教習を受ける必要があるということです。

今まで二種免許をお持ちでない方は、学科教習も必ず受講してくださいね!

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